無視させる勇気〜新人教育の極意〜
こんばんは。
出張続きで肩腰パンパンのまうちーです。
さて、本日のお題は無視させる勇気です。
個人的には竹原ピストルさんのこの歌詞が大好きです。
よう、そこのわけぇの!
俺の言うことをきいてくれ!
俺を含め誰の言うことも聞くなよ!
サラリーマンたるもの、当たり前としてよく新人研修などで口酸っぱく言われるホウレンソウ。
報告、連絡、相談ですよね。
やらないといけない順番は逆だとかもよく聞く話ではありますが。
本当に大事なのは、ここにない、決断です。
相談してもいい、連絡もいい、報告、聞くよ。で?っていう。
決めるのはあなただ!私じゃない!
この意識が大事だと考えています。
よく、ホウレンソウの練習だと思って…と言われますが、一番大事なのは決断の練習。
最近の若者は本当にホウレンソウがマメです。偉いと思う。
こっちからすれば新人さんの動きが手に取るように分かるし、何で悩んでるかよく分かる。
しかし、彼らは決断することが苦手だと感じることが多いです。
自分が決断してはいけないとすら感じてる人もいる。いいんだよ、指示さえ無視して。
そうやって無視して失敗した方が腹落ちすっから!と思うわけです。
今日は後輩に無視させる勇気です。
商品開発みたいな仕事してると最初は何が分からないかも分からなくて、先輩に一個ずつ教えてもらいながら進めるってのは、よくある話でして、決めなくちゃいけないことや、巻き込まないといけない部署もかなり多いので、その人の信用の大きさによる取り分が違ってくる事が多いと感じます。
よって、開発者として独り立ちさせる為の教え方が難しいのです。
私自身がこう言う教え方すればよいなーと思ってることも言葉にすると、あまりに抽象的で、後輩に入って来たばかりの新人指導させたい場合などに指導者側に伝えるのが難しいと感じています。
私は、仕事の教え方について車の運転に例えることが多いです。
自動車運転免許の教習車のイメージです。
こんな感じ。
アクセルもハンドルも任せるけれど、ブレーキだけは踏んであげることができる。
横からハンドルに手を出したり、アクセルを踏みに行っちゃいけない。あぶーねーよ。
一度目は道を教える。
走った道はできる限りでいいから覚えてもらう。注意しなくちゃいけないポイントや、目印となるところをブックマーク出来るように促すことが重要ですね。
二度目は前と同じ道を行ってみよう!
方向だけ合ってれば事故らない程度にブレーキは不要。
多少失敗するのが理想。
困り果てれば元の道に戻すための道案内をし、失敗からのリカバリー方法を指南。
三度目は行きたい場所を決めて行き方も任せる!
二度目までに覚えた道や交差点を通りながら間違いそうになりながら、キョロキョロするから事故りそうになったらそっとブレーキ。
何が見えてなかったのか、自分が判断するスピードに対して運転スピードが早すぎた、ここからどうするか一緒に考える。
ゴールした時の達成感を共有する。
免許!もう隣にならなくもいい。
あと、仕事のスケジューリングはスピードに慣れさせることも大事だと思っています。
納期ギリギリの綱渡りのスケジュールでは通常のリードタイムの半分で取引先に納品してもらわなきゃしかないこともあります。
車の運転で言えば車間距離を詰める練習です。前の車がすごく近いけどギリギリ事故らない距離を保つ。
ギリギリでヒリヒリの運転感覚を体験する。
※実車はセーフアンドスローでいきましょう。
後、よく言うのは、
後輩「こんなスケジュールどうにもならないですよね…?」
まうちー「今から、関わる全員が本気出したら間に合う。」
スケジュールというのはたくさんの工程が同時並行して、必要十分条件的に絡み合ってることが多いので、必ずしも思う通りには動かないものです。
開発スケジュールは生き物。
そりゃそうです。人間がやってますから。
だからこそ独り立ちには判断力が求められます。
ホウレンソウで、進むのは確実ですが、その時間をロスして判断が1日遅れるだけで致命傷な場合もあるのです。
独断、と言えば聞こえは悪いですが、決めることの練習は欠かせない。
その為に、若手社員には失敗を恐れずに
俺を含め誰の言うことも聞くなよ。と伝えたい。
上司というのは自分でやってないので、ホウレンソウによって不安が掻き立てられらものだと思います。
自分の経験からあーしろ!こーしろ!と言えばトラブルも防げるかもしれませんが、伸びません。(断言)
まずは自分が後輩に指導する際に、相手が納得できてない雰囲気を察したら「まずはあなたが思う通りにやってみて」と言うことをを薦めた上で、トラブったらまだなんとかなる、なんとかする、ということを伝えましょう!
少し視点が異なるところもありましたが、自分の経験と合わせてこちらの本も非常によくまってますので、おススメです。