嫌いだった部長の話
こんばんは。
入社して9年で部長が3人目、課長が6人目のまうちーです。
かわりすぎじゃない?笑
今日はそんな私の一人目の部長の話。
入社して一通りの研修を終えて商品開発部門に配属されて、元気よく挨拶した時から、威圧感が半端じゃなかった。
無愛想で、同じ部屋に居てもまず喋らないし、部員を集めて会議しても誰も口を開けない様な空気だった。
進捗を報告すると…
部長 ほんまにそれでええんか?
まうちー あ、こういうアプローチで成功事例があるので…
部長 だから、それでええんかって聞いてんねん。
まうちー あ、はい。
部長 あっかんなー。やり直し。
今日は終わりや。
まうちー え、いや、あの…でも…
部長 口答えすんな!
答えなんかないねん。
しゅーりょー…
稟議書が通らなくて、直接口頭で決裁を取りに行くと、
部長 だから、これはどないなってんねん。
まうちー いや、それはここに書いてある通り…
部長 お前は一言目に、いや、って言うのがあかん。とりあえず受け止めろ。はい、やろ。
答えなんかないねん。考え続けろ。
やり直し。
しゅーりょー…超絶理不尽。
会議中に叱責されてクビやー!とも言われました。なりませんでしたけどね。笑
新人だったので、なかなかに悩みました。
部長の会議があると朝起きれなかったし、夢の中で部長つきっきりで仕事してたり、会議中に部長の胸ぐらを掴んで表でろやー!と叫んだところで目が醒めたり…
本当に当時は嫌いでした。
でも最近他の部長も経験して、自分もちょっぴり大人になって、あの頃勉強できてたなー!と思うことが多々あります。
いつもそうだったのですが、部長が答えを教えてくれることは一度もありませんでした。
そして、決裁は絶対に1度では通らなかったのです。
さらに、失敗すると嬉しそうに笑うのです。
これだけみるも理不尽に見えるかもしれませんが、これが本当に自分にとってよかったと思ってます。
何が良かったかといえば…
●とにかく自分がベストも思える答えが持てるまでとことん考えさせられた。
●失敗が許された。
失敗の報告をすると、嬉しそうにするのはどうかとおもいますが。笑
とにかく許された。
だから思いっきり考えてこれだろ!と思うもので勝負してちゃんと負けることをさせてもらえたのが大きかったと思います。
贅沢な話です。会社のお金で成功するならまだしも、失敗を許されるって。
ある時、部員全員を集めて部長がスライドに映し出したのはその期中に使った経費の担当者ランキング。
まうちーが一番金使ってんのかー。
一番成長してるってことやな。
と言われました。
その頃の私は金使ってるから成長してるってなんやねん!くらいにしか思ってなかったですが、考え抜いて失敗することを経験できたことが自分の強みになってるということに気づくのにかなり時間がかかりました。
後輩たちに仕事を教える立場になってようやくあの様な立ち振る舞いの意味や本質に気づかされました。
今思えば超絶不器用マンかよとはおもいますがね。笑
●後輩指導する際には自分の答えを押し付けない。
●失敗させる勇気を持つ。
任せて任さず。器用にはできないもんですが、日々勉強です。