信用するということ
遅ればせながらあけましておめでとうございます。
年々免疫力の高まりを感じるまうちーです。
何故か段々と風邪引かなくなってきました。
良いことなんですが、怖いくらいここ何年か体調が良いです。
さて、私の会社は数年前に決算月が3月から12月に変わって、大きな人事異動がありました。
と言っても私はステイ。
後輩や上司を見送り続け、また迎え続けております。
新しいメンバーになり、今年はどうやって仕事していこうかーと同じチームのメンバーと雑談している中で唐突に…
まうちーさんが部長なら良いのにーと言ってくれる後輩たち。
お世辞でも有難い話です。
ただ、それはあくまでも私がチームメンバーに近い存在であり、最も理解できる都合の良い「先輩」という立位置にいるというだけで、所謂信用されている状態が私と彼、彼女らとの間で限定的に築けているに過ぎない、と思いました。
もちろん、それが彼、彼女らの本音と信じたいですが、ポジティブに受け取り過ぎという可能性も否めない。笑
一方で、課長や部長にはどこか遠慮がちで、言いたいことも言えずに悶々している様をよく見かけるので、近い存在である私の方が相対的に信用されている、とも考えられます。
要因は大きく3つありそうです。
①他愛ない会話ができない。
世代の違いからか共通の話題も少なく、二人からになると話がもたないし、話が通じないので人となりが理解し難い。
つまり自分という枠が歳のせいで狭まっており価値観などの重なりが薄い。
②信用されている感じがしない。
信用する前にされているかどうかを気にしている為、こんなこと言っても良いのかな…?という二の足踏むモードに勝手に入ってる。
③本音と建前の見分けがつかない
実はこれが一番大事じゃないかなーと思います。
その場は取り繕っても辻褄が合わないことが出てくると信用は失われる。
ひとつずつ説明します。
まず、①。
お互いが自分自身の振り幅を広く持っていれば歳の差など関係ないが、基本的には年上が居心地のいい場所に根をはるという意味で、「老いている」可能性が非常に高い。
経験値、という強い武器を「分からない」という一言と交換してしまったおじさんの溢れるポンコツ感はとどまる事を知らない。
若い人の感覚を信じずに「今の子は…」と言い放つ呪文はまるでスカラ※のように味方の守備力を上げて壁が分厚くなっていくばかりだ。
※ドラクエの呪文
かと思えば、「俺たちの頃は」と振りかざした経験値という武器は何年も前にアップデートする事をやめた為に鯖まみれだから当たると傷口が膿んでしまう。
あぁいてぇよー。
まずは若者の言うことに耳を傾け、若者が生きている世界、まさに現場を体感して経験値という武器をアップデートしてみんなから見える場所に飾っとくくらいがいいでしょうね。
それは他愛のない会話から生まれる。
②。
信用を得る為にはまず、相手を一度信用する事。
求められた結果を出す事。
結果を出しながら要求しないと誰も信じてくれず、ただの「クレーマー扱い」されてしまうだろう。
それに加えて、相手を一度信用してみる事で、
言いたいことも言えるかもしれない。
とにかく言ってみる、ぶつけてみることが大事だ。
③
①②が出来たとしても、嘘や建前だけでは必ず辻褄が合わない場面に出くわす。
また信用は、失うは一瞬、築くは一生といっても過言ではないだろう。
会社組織で働く以上は本音だけでは立ち行かないことも多々あるので、建前は少なからず必要だと思うのです。
環境によって嘘をつかされるってやつですね。
だけど、本当はどう思っていて、どうしたいと思っているのか。
また、今はその建前を通さなければならないが、その先にどんな未来を作りたいと思っているのか。
その為に今それがいかに必要かを伝えることで前に進める。
ここをサボる人が多い様な気がしています。
少し話がずれますが、世間ではオンラインサロンが流行ってますね。
私も一つ入ってますが、本質的には会社とオンラインサロンは同じだと思います。
理念があって、ビジョンがあって、ミッションがある。
オンラインサロンの場合はいろんな形があるが、会社の場合は事業を通じて社会に貢献しつつ、利益を上げるってことだと思いますが、組織という点では本質的に同じ。
そこにいる人同士の信頼関係。
会社の場合は、会社が賃金を払う。
それによって会社→社員への信頼を可視化しています。
これが時間に対して、成果に対して、高いとか安いとかというのが信用の可視化ですよね。
社員→会社の信用とは何か。
人によりますが、仕事のやりがいがあるか、固定給で安心感が得られるか。可視化は難しいですが、この双方向性が何可視化の理由で成立しなくなってくると離職率として可視化されるって感じでしょう。
一方でオンラインサロンの場合はどうか。
フォロワーが課金して参加するので、これはフォロワー→リーダーに対する信用が、人数として可視化されていますよね。
では、リーダーからフォロワーへの信用はどこで可視化されるのか。否、可視化できてないにしても、どうやって感じるのか。
お金じゃない別の形、前者で言うところのやりがいとかワクワクを感じられる。
または何かしらのスキルを得られるなど。
つまり所属していて良かったと思えるメリットみたいなものが必要です。
こういったものを閉鎖的コミュニティに向けてとは言え、フォロワーを信用して発信していく必要があると言えるでしょう。
つまり、ここでも共通理念、共通言語があると言う双方向性が求められるわけなので、会社で言う離職率、サロンメンバー数で可視化されると思います。
しかも、オンラインサロンの場合は月単位での契約で、しかもフォロワー側がお金を払ってるのであれば、会社→社員のそれを軽く超越し続けなければ破綻しやすいのは明白です。
どちらも組織であることには変わりなく、何でつなぐかの違いであって本質的には同じく双方向の信用が必要です。
そう考えるとオンラインサロンの運営って難しいなぁと思うこの頃であります。
経営者でありながら現場一人ひとりとオンラインで対話して信用を勝ち取るってことが必要で、それができてるオンラインサロンは規模も大きくなっている気がします。
何が言いたいかというと、前述の①と②をクリアした状態でスタートしてる分信用としては会社よりも強いと思うのです。
あとはこの共通言語や共通の話題がちゃんと本音で語れているかという部分かもしれません。
会社組織に話を戻すと、大きくなると現場との距離が遠くなりがちで、社員一人ひとりを信用するとは言うものの社員本人がそう感じられるかどうかはなかなか見えなくなります。
固定給はベーシックインカム的になり、もっと小ユニットではトークンエコノミーでお互いの信用を可視化できればおもしろくできそうです。
会社組織が、ベーシックインカム付のオンラインサロン化するイメージですね。
昇給制度も直属上司の主観などでなく、持ってるトークンで、信用が可視化される。
しかもどの世代、どの職掌から信用を得ているかもわかりやすくできそうです。
会社というクローズコミュニティに新たなトークンエコノミーを作ることでお互いがお互いを評価しあい、上が評価した人が昇格するのではなく、客観的に評価されている人が昇格できるシステムになる気がします。
長い目で見れば、そうすることで正直者がバカを見るより、小さな声の正直者が報われやすい環境になるのではないかと思いました。
相手が信用できる人かどうか。
本音で話す人なのか建前を大事にする人なのか。
これまでのその人の仕事の成果ではなく、プロセスでどう評価されてきたかを知ることで、信用が集まる人には仕事も集まり、信用が足りないと仕事も回ってこない。
旧態依然とした年功序列文化が色濃く残る会社組織の中で、「これからは実力主義だ!」と言えば聞こえは良いが、結局その仕事の成果が出るまでにどこでどの人がどれだけ正当に汗を流して、どんな信頼関係の中に成り立った仕事なのかを評価できているのか?
売上や利益という財務諸表上の数字だけでは限界があるはずだ。
オンラインサロンで脱社畜とか、やりたいことをやろう!とか色々なものがありますが、この仕組みや運営から学んで会社組織の在り方を問い質す事が、サラリーマンとして働く上での本当の面白さに気づくきっかけになる気がします。